WEBサイトのどこをユーザーが見ているのかを視覚的に伝えてくれるヒートマップ分析。従来のアクセス解析ツールとは異なり、ユーザーのWEBページ内の行動を見える化できるため導入が増えています。モバイルアプリをリリースする上でヒートマップ分析を検討する方に向けて、ヒートマップ分析のメリットと課題について紹介します。

ページレイアウトやデザインの導線の見直しを図る際に有効的なのがヒートマップ分析です。モバイルアプリを運用する際にヒートマップ活用する手段として有効的なものとして以下の2つを挙げることができます。1つ目は「クリック・タップヒートマップ」です。ページ内でクリックされている部分を色分けして表示してくれる機能となります。クリックをされるべき表示ボタンのクリック状況を確認することができます。2つ目に「スクロールヒートマップ」が挙げられます。スクロールが長いページにおいて、ユーザーがどの段階までスクロールしているのかを確認できます。モバイルアプリを運用する場合には、WEBサイトのようにスクロールの長いものはあまりないため、実際にはクリック・タップヒートマップの活用が有効的となります。
ヒートマップ分析はモバイルアプリの解析にも役立ちますが、社内で現状を報告する際にも役立ちます。分析レポートや成果などの報告書を作成する際に数値化したデータと合わせて、ヒートマップ分析を添付することで担当者以外にも現状を視覚的に伝えることが可能です。一方で、ヒートマップ分析の課題となるのは、ブラウザベースでの解析機能が基本となっている点です。ネイティブアプリに対応するツールは少ないため、限られた分析のみの把握に留まります。しかし、アプリ経由のコンバーションが低い場合など通常のアクセス解析ではわかりづらいデータを分析するさいにはヒートマップを導入することがおすすめとなります。運営するアプリを改善するさいの手段のひとつとして理解しておきましょう。

まとめ

アプリのヒートマップ分析のメリットと課題について紹介してきました。ヒートマップ分析をアプリ改善に取り入れることで、視覚的にユーザーのアクセス情報や閲覧情報を得ることができます。ブラウザベースの分析機能が多くはなりますが、アプリを改善するさいに役立つ機能を合わせ持ちますので、ユーザーの利便性を高めたアプリを構築する上では活用していくとよいでしょう。

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