モバイルアプリを使用したマーケティングでは10代、20代を対象とすることが一般的でした。しかし、現在では50代、60代のシニア世代もスマホを持っているのが当たり前になっており、モバイルマーケティングはシニア世代をも対象に含める必要があります。本記事では、シニア世代のスマホ所持率の実態やシニアマーケティングの実態について紹介します。

2016年から2017年にかけて40代から60代のスマホ所持率は50%以上となりました。若年層の所持率が90%を超えている統計を見ると高いとはいえませんが、40代のスマホ使用率は1年の間で8〜9%も上昇しており上昇の一途を辿ると考えられます。
スポーツ用品を扱う企業によってはゴルフアプリをリリースした際にシニア層のダウンロードが多かったという事例もあります。若年層をターゲットに置いていたため、予想とは反しますが結果的にはシニア層の取り込みに成功した事例となります。また、40代の女性をターゲットにおいたアパレル会社でもシニア層をターゲットとしてモバイルマーケティングを実施しています。モバイルマーケティングに着手する前は、新聞広告を使った反則をメインにしていたため自社サイトよりも電話やファックスによる注文が大半を占めていました。ECサイトを活用するためにも、アプリをリリースしたことで40代のターゲット層のダウンロードに成功した他、滞在的顧客となる30代の利用にもつながりました。アプリを取り入れたことで想定以上の見込み客を取り込むことに成功した事例は後を立ちません。背景には、日常的にスマホを利用するシニア層が増えていること、スマホの利用時間の大半がアプリの利用に充てられていることなどが挙げられます。一方で、店頭にQRコードを設置して利用を促した際のダウンロード数は想定した数より伸びないといった事例もあります。対策として、電話やSMSによるアプリの告知などを行なったことで、ダウンロード数を獲得することができました。アプリ機能やダウンロード施策などは年代に合わせたシンプルな方法が得策となります。ぜひ、シニア世代を含めたモバイルマーケティングに着手してみましょう。

まとめ

スマホの利用率は年代問わず、上昇の一途を辿っていますが、シニア層ではばらつきが生じることは否めません。販促をスムーズに行うためにも、シンプルで分かりやすい利用方のアプリや施策を講じるようにしましょう。

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